昔の料理人に対するイメージ

昔の料理人に対するイメージ

日本に伝わった時には、どこでどう解釈が間違われたのか知りませんが、表面上の意味だけで伝わってしまいました。「日本男子たるもの」の元は、「武士たるもの」です。武士の道、すなわち「武士道」は、儒教の影響を存分に受けています。

 

もしかすると、日本の武士の価値観の中にあった男尊女卑の視点が混ざったのかもしれません。儒教に男尊女卑の考えがあったわけではありませんが、封建時代の社会では戦いによって権力を勝ち取っていたので、戦士である男が社会の実権を持つというのは、日本だけでなく世界的にもそう捉えられていました。炊事など武士がやるべきものではない!という認識が広まり、結局は女性がするようになり、炊事=女の仕事=身分の低い者の仕事というイメージが根付いたのでしょう。また、日本では仏教思想が広まり、明治になるまで肉食を忌避されていました。

 

その為、食肉を屠殺する仕事や、食肉をさばく調理人は「残酷な職業」という印象が植え付けられ、「高貴な地位の人間の者がすることではない」と認識されていたのも原因の1つかもしれません。第二次世界大戦の頃までは、料理の世界はおろか、料理人もしくは料理に携わっている職業の人は、どちらかというと蔑まれている立場でした。昔で言うと、武士が商人になるという以前に「料理人になる」ということは、まっとうな道から外れたという感じに思われていたのです。かつて日本の料理界が閉鎖的であった要因には、自分達から閉じこもったのではなく、社会からそうされてしまったという背景もあったのではないでしょうか。日本で最も伝統あるホテル『帝国ホテル』の記録には、経営にたズさあ割った人たち、スタッフにはどんな人がいたのか記されています。しかし、厨房関係になるとほとんど記録が無く、初代の料理長の名前すら残されていないようです。

 

松戸 ラーメン