イタリア料理はつい最近、伝わったもの

イタリア料理はつい最近、伝わったもの

ナポリタンの発祥を知る為には、日本の西洋料理がどのように流入して発展したかも知る必要があります。そこではじめに、日本のパスタ料理史について少し説明したいと思います。意外かもしれませんが、日本に純粋のイタリア料理のスパゲッティが伝わったのは、ごく最近のことなのです。それも数十年前のことらしく、驚かれるかもしれません。

 

日本で最初のイタリア料理店は、1884年(明治七年)に、新潟でピエトロ・ミリオーレ氏が開いた『イタリア軒』と言われていますが、当時は日本全土に伝わるほどの影響力は持っていませんでした。また、明治〜大正にかけての日本では「西洋料理」といえばフランス料理というイメージの方が強かったのです。そもそも開国とともに日本にやってきた西洋人は、半分以上がイギリス人で、次にフランス人が多く、あとはアメリカ人、ドイツ人…がチラホラという感じでした。イタリア人は滅多に見かけられなかったのです。

 

その頃、入ってきた西洋料理もイギリス系やフランス系が中心だったのです。(特に、日本海軍はイギリスから学び、日本陸軍はフランスから学んだので(後にドイツ式に変更)、この両国からの影響が一番大きかったと考えられます)